今回は、さつき会会員N.S.さんにお願いして、北海道だけに生息する「エゾナキウサギ」について書いて頂きました。

※ナキウサギふぁんくらぶ写真集『エゾナキウサギ』(共同文化社2017)より
みなさん エゾナキウサギをご存知でしょうか?
その名の通り、北海道大雪山系の岩場に住み、ウサギだというのにキュッと鳴く小さなウサギです。
私はその可愛い姿に魅せられて、10年くらい前から「ナキウサギふぁんくらぶ」に入っています。
このウサギは、いまから1万年以上前に、ユーラシア大陸から北海道に渡ってきたと考えられています。氷河期に、陸続きだったころに渡ってきて、氷河期が終わって北海道が島になった後は、北海道の涼しい山岳地帯に生き残ったそうです。
その可愛い姿は、写真をご覧ください。
体長は15~18cm、体重は120g~160gです。ウサギ目ナキウサギ科ナキウサギ属に属しますが、耳はまるく小さく、見た目はまるでネズミです。
耳が短いのは岩の隙間を自由に動き回れるように。尾も短くて見えません。足も短く、何ともかわいい姿です。冬に備えて貯食するために、夏から秋の間に小さな花や草をくわえて自分の巣に持ち込みますが、その姿がかわいくて、多くのカメラマンが写真を撮っています。

※ナキウサギふぁんくらぶ写真集『エゾナキウサギ』(共同文化社2017)より
また、このウサギはキキッとかキュッと鳴くんです。
「エゾナキウサギのなきごえ」で検索してみてください。その可愛い映像とともに、鳴き声も聞くことができます。
エゾナキウサギは、2012年、環境省のレッドリストの“準絶滅危惧”となりましたが、生息条件の変化によっては絶滅の恐れがあります。
エゾナキウサギを絶滅から救うには、今ある生息地をそのまま残していくことが大切です。そのために、一日も早く、アマミノクロウサギやイリオモテヤマネコのように、天然記念物指定になってほしいと願っています。

※2022年カレンダー(ナキウサギふぁんくらぶ発行)の表紙より
ナキウサギふぁんくらぶは入会金(一般2000円、高校生1000円、中学生以下500円)のみで、年会費はありません。
保護資金のために関連グッズの販売をしています。クリアファイル、カレンダー、写真集、一筆箋、エコバッグなどがあります。
また、会員には「ナキウサギつうしん」が年に3回届きます。
2,3年前まで、東京でも写真展を開催していましたが、コロナ禍の影響もあって、残念ながら今は行なっていません。
(N.S.さん(1964農):東京都在住)
数年前にN.S.さんから紹介されて、私も“岩場の天使”の愛らしさにすっかり夢中になり、「ナキウサギふぁんくらぶ」の会員にして頂きました。遠くから応援しているだけですが、エゾナキウサギを守りたいと心から願っています。
ナキウサギふぁんくらぶの会員は「メッセンジャー」と呼ばれています。
あなたもメッセンジャーになって、一緒にエゾナキウサギを応援しませんか?
メッセンジャー(会員)の申込み方法については、こちらのページをご参照ください。
ナキウサギに興味をもって頂けた方は、「ナキウサギふぁんくらぶ」のホームページも是非ご覧ください。
※ナキウサギふぁんくらぶ写真集『エゾナキウサギ』(共同文化社2017)
この記事に掲載したナキウサギの写真は、許可を得て写真集からスキャンしたものです。当然ながら画質がかなり落ちています。写真集ではエゾナキウサギの本来の愛らしさをたくさんご覧いただけて、おススメです。
(ブログ担当:Mikkie)
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