さつき会ブログ

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御柱の圧倒的な迫力!~諏訪大社の四宮巡り~

長野県CM(1)

「御柱祭り」で有名な諏訪大社。日本全国にある1万を超える諏訪神社の総本社です。
男衆たちが「御柱(おんばしら)」と呼ばれる巨大な丸太に群がって急峻な坂を次々に滑り落ちる映像を、皆さんもテレビなどで目にしたことがあるのではないでしょうか。
時には死者が出たりもする激しい祭りはとても印象的なものですが、一体何のために巨大な「御柱」で坂を滑り降りるのかご存知ですか?
昨年11月に諏訪大社を訪れましたので、今回は諏訪大社と「御柱」のことを書いてみたいと思います。

ブDSC05025上社本宮 ブDSC05035上社前宮

諏訪大社は実は1つではなく、上社(「前宮」・「本宮」)と下社(「春宮」・「秋宮」)の二社四宮からなります。創建はとても古く、古事記の国譲り神話にまで遡る我が国最古の神社の1つです。
上社の二宮があるのは諏訪湖から東南へ少し離れた中央高速の諏訪インターの近くで、最寄り駅は茅野駅です。
一方、下社の二宮は諏訪湖から近い北側にあり、最寄り駅は下諏訪駅です。

ブDSC05049下社秋宮 
ブDSC05062下社春宮

四宮ともいわゆる本殿を持たず、自然そのものをご神体とする古い信仰の形を伝えています。
上社は守屋山(1651m)がご神山。下社は春宮が杉、秋宮がイチイをご神木としています。
訪れてみると、四宮の雰囲気がそれぞれ全く違うことにとても驚きます。

関連情報:「上社本宮」「上社前宮」「下社秋宮」「下社春宮


〈御柱祭〉
御柱祭は正式名称を「式年造営御柱大祭」といい、寅と申の年に行なわれます。
宝殿を造り替え、社殿の四隅にモミの巨木の御柱を曳き建てる諏訪大社最大の神事で、諏訪地方の氏子20万人が総出で奉仕します。
2022年の今年は寅年なので、御柱祭が行われる年です。

直径約1m、長さ約17m、重さ10tにもなるモミの巨木を上社・下社が別々の山から8本ずつ切り出して、上社は約20㎞、下社は約12㎞もの距離を人力だけで各お宮まで曳いていき、境内の所定の場所にロープやワイヤーを使って建てるのです。1本の柱につき1000~3000人が曳くそうです。
「山出し」は4月に3日間、「里曳き」は5月に3日間、上社と下社が別々の日に行いますが、木の選定などの準備は祭の3年前から始まります。

上社木落し 上社川越し
※諏訪大社ホームページより

上社の「山出し」は、「綱置き場」が出発点→難所「穴山の大曲」→斜度27度の坂の「木落し」→雪解け水が流れる宮川の「川越し」→「御柱屋敷」に御柱を安置。
下社の「山出し」は、1年前に伐採して乾燥させていた「棚木場」が出発点→難所「萩倉の大曲」→最大斜度35度で約100mも続く急斜面の「木落し」→「注連掛(しめかけ)」に御柱を安置。
下社の御柱とは違って、上社の御柱には「めどでこ」という2本の角のような柱が付けられていて、木落しの際にはさらに大きな「めどでこ」に付け替えられるそうです。

下社木落し2 下社里曳き
※諏訪大社ホームページより

「里曳き」は5月の新緑の中、華麗な時代絵巻のように華やかな雰囲気で各お宮に向かいます。境内に着くと、柱の先端を三角錐に切り落とす「冠(かんむり)落し」の後、神の宿る「建(たて)御柱」となります。

今年の祭に使う16本の御柱は既に準備ができており、4月の出番を待っていると地元の人から聞きました。
「山出し」は上社が2022年4月2日(土)~4日(月)、下社が2022年4月8日(金)~10日(日)。
「里曳き」は上社が2022年5月3日(火)~5日(木)、下社が2022年5月14日(土)~16日(月)に予定されています。
ここのところオミクロン株の広がりで感染者が増えていますが、無事に「御柱祭」が行われることを願っています。

ブ 御柱

各お宮で目にした建御柱は、ただそこに建っているだけなのにゾクゾクするほどの迫力で圧倒されました。
長い距離を曳かれてきた証に、後ろの面が平になっていたことも印象的でした。

〈御神渡り(おみわたり)〉
ところで、寒さの厳しい冬には諏訪湖の湖面が凍ります。-10℃程の気温が続くと諏訪湖は全面結氷し、ある夜明けに大音響とともに氷が裂けてせり上がり、南の岸から北の岸にかけて氷の山脈のようになります。これは上社の男神が下社の女神のもとに渡った道筋だといわれています。
最近は暖冬でなかなか諏訪湖が全面結氷せず、2018年を最後にこの「御神渡り」の現象は見られていませんでした。
ところが、今年は寒い日が続き先日全面結氷したそうで、地元の人たちが毎日観察を始めたというニュースを聞きました。期待できますね。
そのうち「御神渡り」が出現するかもしれないと、ワクワクしながら吉報を待っているこの頃です。

関連情報:「御神渡り」(御神渡りの画像を見られます)

(担当:Mikkie)


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