さつき会ブログ

さつき会イベント委員の有志が会員の皆さんと一緒に様々な情報をお伝えしていきます。           (※ブログ内の関連情報は、興味をお持ちの方にさらに深く知って頂くためのものです。さつき会として販売促進するものではありませんのでご了解ください。)

小石川植物園散策

イベントだよりCM(0)

11月2日、さつき会イベント委員会の主催で、さつき会会員のT.I.さんのご説明を受けながら小石川植物園の散策をしました。総勢17名。澄んだ秋空、風もなく穏やかな日差しの下で絶好の散策日和でした。

全体写真

小石川植物園は、正式には「東京大学大学院理学系研究科附属植物園」という名称で、植物学の研究・教育を目的とする教育実習施設です。 1684年に徳川幕府が設けた「小石川御薬園」がこの植物園の遠い前身で、1723年に施薬院(養生所)が設けられ、1735年には青木昆陽によるサツマイモ(甘藷)の試作が行われたそうです。1877年、東京大学が設立された直後に附属植物園となり一般にも公開されてきました。
園内には、様々な樹木や薬草等が植えられており、温室や旧東京医学校本館といった建物、日本庭園等があります。
「ニュートンのリンゴの木」は、1964年に英国から日本学士院長柴田雄次に贈られた枝を接ぎ木したものです。この木から日本国内の研究所、植物園、学校等に接ぎ穂が分譲されました。(以前のさつき会ブログ「ニュートンのリンゴの木」 にも書かれています。)

ニュートンのリンゴの木2

「精子を発見したイチョウの木」は、樹齢300年ほどの大木です。1896年に、理学部植物学教室の助手であった平瀬作五郎が、種子植物のイチョウにも精子が存在することを発見しました。
被子植物と多くの裸子植物は授粉後、花粉管が伸びて精核が卵細胞に達しますが、ソテツとイチョウは、コケやシダと同じように、運動する精子が卵細胞に達します。
イチョウは雌雄異株で、春に開花し、雄株の花粉が風で運ばれて雌株の雌花の先端から内部に吸い込まれ、そこで花粉管を伸ばし精子を作る準備をします。9月になると精子ができて周囲は液体で満たされ、泳いで卵細胞に達します。しかし精子が観察できるのはたった一日です。平瀬作五郎は9月になるとイチョウの木に登り櫓を組みそこで一日過ごして、ギンナンを観察したり採集したり、研究室でプレパラートを作り顕微鏡で覗く、という作業を4年も続けて、ついに泳ぐ精子を目撃しました。

イチョウ4

ソテツの精子もその後同じ年に、平瀬の属する研究室の池野成一郎教授によって発見されました。こちらは鹿児島県で池野教授が採取した標本の中からです。そのソテツの子孫も、園に入ってすぐ左側に見ることができます。

ソテツ全体

中東からユーラシア大陸に広がるスズカケノキは、幹が青白く、葉に深い切れ込みがあります。一方アメリカスズカケノキは、幹が黒っぽく、葉の切れ込みも浅いのです。街路樹によく見られるモミジバスズカケノキは、両者を掛け合わせてできた種で、中間の特徴を持っています。園内ではこの3種類のスズカケノキを見ることができました。

この時期は、樹木の果実をあちこちで見ることができます。説明を聞いて初めて気づいた樹木に付いている果実、足元に落ちている果実も多かった気がします。


ロウヤガキ 3

ソテツ2

ケンポナシ2

オオモクゲンジ2

ユリノキ2

参加してくださった皆様、有難うございました。
スタッフ一同

(担当Aozora)


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目黒自然教育園の春

イベントだよりCM(1)


4月14日にさつき会のイベントとして目黒自然教育園(国立科学博物館付属自然教育園)を散策の予定でしたが、東京23区がまん延防止対策等重点措置の適用対象とされたため、中止となりました。(申し込みをしてくださった皆様申し訳ありません。)
その代わりというわけではありませんが、4月上旬に下見をした時の写真を掲載します。

目黒自然教育園は、目黒駅から数分のところにありますが、江戸時代は高松藩の下屋敷で、その後も一般の人が立ち入ることができなかったため、武蔵野の自然が残されています。今では、お茶会など特別な機会でしか目にすることができない植物もありますが、もしかすると、公園の片隅などでそっと咲いているかもしれません。

イチリンソウ  ニリンソウ  ツボスミレ  ラショウモンカズラ  ヤマブキソウ  ムサシアブミ  ミツカシワ  カタクリ  ウラシマソウ  イカリソウ  カサスゲ  ノウルシ、 アケビ  クサノオウ  フタリシズカ




(写真は、イチリンソウ、ニリンソウ、ツボスミレ、ラショウモンカズラ、ヤマブキソウ、ムサシアブミ、ミツガシワ、カタクリ、ウラシマソウ、イカリソウ、カサスゲ、ノウルシ、アケビ、クサノオウ、フタリシズカ)

目黒自然教育園のホームページから、その時々の花の見頃情報が見られます。 目黒自然教育園

 
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(担当 Aozora)











目黒自然教育園に行ってきました!!

イベントだよりCM(0)

写真1

写真2

目黒駅から歩いて10分弱のところに、国立科学博物館付属自然教育園(正式名称)があります。12月2日の午前中さつき会の会員8名で散策をしました。
植物に詳しい I さんが、子どもの頃の駄菓子のニッキの原料の木、植物の名前やその由来、葉のつき方の珍しい草や木などいろいろ教えてくださいました。
それにしてもまぁ、赤い実の多いこと! 冬枯れした草や木々の間にもにぎやかな世界が広がっていました。
(担当:Aozora)


※このイベントは、コロナ禍でのイベント開催の可能性を探るものでした。

マンリョウ センリョウ カラタチバナ

やぶこうじ ムサシアブミ
  
さねかずら - コピー はなみょうが


関連情報:
目黒自然教育園

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