さつき会ブログ

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シンガポールに暮らして

海外だより―シンガポール編CM(0)


 ☆さつき会会員A.Y.さん(シンガポール在住)が投稿してくださった記事です☆

シンガポールと聞いて、どんなイメージをお持ちでしょうか。赤道直下の熱帯、マーライオンやマリーナベイ・サンズ、中華系・マレー系・インド系などから成る多民族国家…。日本から直行便で約7時間と比較的近く、観光や仕事で訪れたことがある方も少なくないでしょう。東京23区より少し広い面積に約560万人が暮らす小さな島国ですが、アジアを代表する金融やビジネスの拠点として栄え、国民一人当たりの所得はアジア首位、世界2位となっています(2022年12月現在)。


マーライオン

シンガポール1
写真:ライトアップしたマーライオン(上)とマリーナベイ・サンズ(下)

私は今年の秋、家族の帯同でシンガポールに引っ越して来ました。まだ滞在3ヶ月ほどですが、住んでみて気づいたこと、驚いたことなどを紹介したいと思います。


〈「日本」が身近にある〉
 まず感じるのが、日本人にとって非常に住みやすい国であるということです。元々シンガポールには日本人が多く、通りを歩くと日本語が聞こえてくることは珍しくありません。看板やメニューに日本語が表記されていることもありますし、同じアジアだからでしょうか、街の景色に違和感なく溶け込めると感じます。
 日本のブランドは大人気で、ユニクロ、無印良品、ダイソーなどは常に賑わっています。高島屋、伊勢丹、明治屋もありますし、日本の食品や日用品を専門に扱うスーパーもあります。日本のディスカウントストア、ドン・キホーテは「DON DON DONKI」という名前で現在14店舗が営業しており、焼き芋が人気なのだとか。
 日本食も人気があります。吉野家、モスバーガー、元気寿司、サイゼリアなど多くのチェーン店が進出しているほか、日本の焼肉やラーメン、居酒屋なども良く見かけます。フードコートには大抵、和食がありますし、ローカルなスーパーにもJapaneseコーナーがあったり、日本の野菜が売られていたりします。日本との価格差に衝撃を受けることも多いですが、使い慣れた日本の商品を簡単に手に入れられる環境のありがたさが身に沁みています。

日本食品店
写真:スーパーの日本食品コーナー

〈物価が高い〉
 来る前から覚悟はしていましたが、やはり日本と比べて物価が高いです。それもそのはず、英・エコノミスト紙の最近の報告によると、シンガポールはニューヨークと並び、世界で最も生活費が高い都市なのだそうです(東京は24位)。特に家賃、医療費、教育費、車、酒・たばこが高いと言われています。またインフレの影響に加え、人件費が高く、食品の9割を輸入に頼っているため、日々の食材が割高なことも生活者としては痛いところです。卵や牛乳は安いものでも3Sドル(約300円)くらいします。しかも気温が高いので、野菜や果物がすぐに傷んでしまうのも悩ましい点です。スーパーに並んでいる時点で腐っていることも珍しくありません。日本では売り物にならない、傷だらけの野菜しか置いていないこともあります。こちらに比べると、日本の野菜は信じられないほど綺麗で、新鮮で、安いと思います。しかし、裏を返せば多くの商品が店頭に並ぶことなく廃棄されているということかもしれません。
 トイレットペーパーや歯ブラシといった日用品も日本に比べると高いです。ただ、日本ではあまり見かけない欧米やアジアのブランドが手に入るのは魅力的です。また、ホーカーセンター(屋台を集めたフードコート)では100円程度から地元グルメが楽しめ、映画のチケットが日本よりも安い(平日は約1000円)のは嬉しいポイントです。

〈案外リラックスしている〉
 「チューインガムの禁止」「ゴミのポイ捨て禁止」に代表されるように、シンガポールと言えばやたらと規則が多く、守らないと罰金を課す窮屈な国という印象があるかもしれません。しかし人通りの少ない場所にはゴミが落ちていますし、禁止されているはずの歩きたばこをしている人も見かけます。現実にはそこまで厳格には運用されていないものの、多様な人々が暮らす社会で一定の秩序を保つためには細かいルールを敷く必要があると考えているのではないかと思います。
 高層ビルが立ち並び、都会的なイメージのあるシンガポールですが、オフィス街を離れるとTシャツに短パン、サンダルという軽装の人が多く、総じてリラックスした印象を受けます。店員も仕事中に平気で雑談したり、スマホをいじったりしています。電車内では通話が禁止されておらず、大きな声で電話したり、音が漏れているのも気にせずに動画を見たりしている人もいます。私のご近所さんも、開けっ放しの玄関から話し声やらお香の匂いやら漏れてきます。始めはこうしたマナーが気になっていた私ですが、最近は「自分もそこまで周りを気にしなくて良いのだ」と思うようになり、解放感を感じています。今考えると、日本ではクレームを恐れ、大きな音を立てぬよう、人を待たせぬよう、常に気を張り、縮こまっていました。細かいルールがなくとも規律正しい日本社会には驚くばかりですが、それは皆が他人の厳しい視線を気にして生きている結果とも言えるのではないでしょうか。
 
もうすぐクリスマス。常夏のシンガポールも、美しいイルミネーションやクリスマスツリーに彩られています。シンガポールを代表する繁華街であるオーチャード通りのライトアップは、日立が毎年スポンサーになっているそうです。まだまだ日本の力は健在だと思わせてくれるシンガポール、皆様も機会があればぜひお越し下さい。


シンガポールクリスマス

シンガポールクリスマス2
写真:(上下とも)オーチャード通りのイルミネーション

☆ A.Y.さん、ありがとうございました☆
(担当 アレクサンドリア)


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