さつき会ブログ

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知と知を繋げて創造する−人文知の新しいプラットフォームを目指して

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知と知を繋げて創造する−人文知の新しいプラットフォームを目指して

東京大学HMCをご存知でしょうか?
今回は、さつき会会員太田泉フロランスさん(2011年文学部)からの投稿によるHMCとそのオープンセミナーのご紹介です。
尚私、アレクサンドリアは、さつきカフェで、笠原真理子さん(2014年文学部)の紹介文からこのセミナーを知り、それ以来たびたび参加しています。様々な分野の最先端の研究成果を研究者の皆様から伺えることは本当に楽しく、時に現役大学生からの質疑応答も大変刺激になります。
今後もできる限りオープンセミナーを拝聴するつもりです。皆様ものぞいて見たらいかがでしょうか?
(以下、太田さんの投稿文章となります)
HMC.png
看板前にて左が笠原真理子特任専門職員、右が太田泉フロランス特任研究員)

①HMC(東京大学ヒュマニティーズセンター)とは
東京大学の人文系部局は、他の分野と同様に、世界を牽引するような研究成果をコンスタントに発表し続けています。しかしながら、それぞれの部局に所属する研究者が垣根を飛び越えて繋がり、協働するための独立したプラットフォームがこれまで学内にはありませんでした。

 そこで、人文学研究の諸分野が、既存の枠組みや差異、線引きを越境して相互に繋がり、チャレンジングで新規性のある、より豊かな研究成果を生み出せるようにと8つの部局が連携して、2017年に東京大学ヒューマニティーズセンター(HMC)が設置されました。具体的には、法学政治学研究科、人文社会系研究科、総合文化研究科、教育学研究科、情報学環、東洋文化研究所、史料編纂所、総合図書館の8部局です。

 現在HMCでは、センター主導で各部局の教員がタッグを組み、パワフルに研究を推進する「企画研究」と、連携部局の教員を対象にした公募で、個人研究あるいは国外から研究者を長期間招聘して行う共同研究を支援する「公募研究A」、そして国際研究集会に対して助成を行う「公募研究B」の3つを主軸に活動を進めています。
 その他にも本年度から、所属の先生方のご研究をスタッフが緩やかに繋ぎ、新たな研究トピックやシーズの発見をお手伝いしたり、本センターと国外学術機関のマッチングや、あるいは地域社会との連携を目指す、「ヒューマニティーズリエゾン部門」が立ち上がったりと、精力的に活動を続けています。

 新しく作られたセンターで、所属スタッフも若手研究者が多いです。未熟な点も多いのは私も一研究員として痛感し、日々学んでいるところですが、同時に「面白い!」や「より深く、遠くまで知りたい!」「これらの研究を組み合わせたら新しい視点が得られるのでは!」という思いを大切に、勢いを持って、そして何より楽しんで活動に取り組めているのは一つの強みかと考えております。

 当センターの最新情報はSNSでも発信しております。どうぞお気軽にフォローくださいませ!

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図書館
HMCのオフィスが入っているのは東京大学の総合図書館4階です!ということで総合図書館の入り口

HMC展示物
潮田洋一郎名誉フェローご寄付による個人美術コレクションを見る笠原真理子特任専門職員、祝 世潔特任研究員

ブックレット作業
HMCの刊行物であるブックレットを仕分けるスタッフ(水野博太特任助教、和田真生特任研究員、笠原真理子特任専門職員、祝 世潔特任研究員)


②オープンセミナーについて
  HMCでは、研究活動やその成果を発表してフィードバックを得ることをアカデミア内だけに留めるのではなく、広く学外のさまざまなフィールドで活躍しておられる方々にもお聞き頂き、可能であればご意見を頂戴し、それをまた糧として研究内容を発展させてゆきたいと願っております。その一環として、毎月、複数回オープンセミナーを開催しております。
打ち合わせ
第44回オープンセミナー打ち合わせ(松﨑照明先生(日本建築史)秋山聰先生(西欧中近世美術)

 それぞれ第一線で活躍しておられる先生方に、分野外の方にも分かりやすく、そしてそれぞれのご研究にご関心を持って頂けるように、とお願いしてお話頂いております。東京大学の人文系のフィールドで、日々どんな研究がなされて、成果が生まれているのか、ぜひ皆さまお気軽にご参加頂きお聞きくださればと存じます。

「企画研究」や「公募研究A」の教員による報告がメインですが、特別回と題して、スタッフがオーガナイズする会もございます。毎回異なる分野の研究について、各研究者が自身の興味関心にあわせて情熱的に語ることが多く、おかげさまで大変ご好評をいただいております。

 これは私が個人的に感じているところなのですが、同じ分野の研究者の方々ではなく、社会の中で活躍しておられる方々に、自身のともすればニッチになりがちな研究を、「どうか理解して頂きたい」、「面白い!と思って頂きたい!」と話しを組み立てると、見逃していた面が明らかになったり、思わぬフィードバックが得られたり、と大変得難い経験となることが多いです。双方にとって刺激的な場所となるように、スタッフ一同、より良いプラットフォームを目指し日々頭をひねっております!今後の予定はHPでもご覧いただけます。
ホームページ

 他には「公募研究B」で助成を行なっている、国際研究集会も多くの場合一般公開しております。こちらは国際的な環境で、最先端のソリッドな研究成果についてお聞きいただける機会かと存じます。
公募研究
さつき会の皆さまも、ご関心のあるテーマの際はぜひオープンセミナー等のイベントを覗いてみてくださいませ。コロナ禍の影響で、セミナーや研究成果の発信もオンライン形式に変わり、ご参加頂き易い形式となっているかと存じます。そしてもし皆さまからご意見等を賜われることがあればこの上ない幸甚にございます。
      太田泉フロランス
(ブログ担当:アレクサンドリア)

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森山眞弓さんの思い出

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さつき会会員であり、内閣官房長官などを務められた森山眞弓さん(1950年法学部卒)が2021年10月14日に亡くなられました(享年93歳)。生前、森山さんのお人柄に触れる機会がありましたので、森山さんを偲んでそのエピソードをご紹介したいと思います。

 15年ほど前、下の子を出産したばかりだった私は、教育基本法の改正案の報道に漠然とした不安を感じていました。そこで、衆議院の教育基本法に関する特別委員会の委員長を務めておられた森山眞弓さんから、改正案について直接お話を伺ってはどうかと考えました。さつき会のメーリングリストで提案したところ、賛同してくださる方が確か20名くらいいらしたと思います。秘書さんを通じて森山さんにお願いをしたところ、快く講師を引き受けていただいたばかりか、議員会館の会議室を貸してくださいました。会合では、新旧の条文を比較しながら改正の趣旨を分かりやすく説明していただき、そういう趣旨なら納得できると安心したことを覚えています。

 会合後は、秘書さんが予約してくださった近くの安くて美味しいレストランでランチ会を行い、森山さんも加わってくださいました。メーリングリストなどで交流はしていても、直接顔を合わせるのは初めての人同士が多かったにもかかわらず、あちこちで笑い声が聞こえる和やかで楽しい会になりました。

 個人的な企画でしたが、さつき会のご縁がなければ実現することはなかった企画です。ランチ会の終わり際に、「今日の会合は、とてもよかった」と企画者冥利に尽きるコメントをくださり、ニッコリされた森山さんの優しい笑顔が思い出されます。心よりご冥福をお祈りいたします。
(ゆっちょむ)


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