さつき会ブログ

さつき会イベント委員の有志が会員の皆さんと一緒に様々な情報をお伝えしていきます。           (※ブログ内の関連情報は、興味をお持ちの方にさらに深く知って頂くためのものです。さつき会として販売促進するものではありませんのでご了解ください。)

息をするのと同じように~村上春樹ライブラリー

東京都CM(0)

村上表題1JPG

 2021年10月早稲田大学構内にオープンした国際文学館(村上春樹ライブラリー)を訪ねました。


階段横2JPG
図書館内から入口を臨む

村上著書2J2PG
村上春樹氏の著作コーナー

 このライブラリーのコンセプトを、展示されている村上春樹氏の碑文(全文)でご紹介します。

    息をするのと同じように

 学校に通っている頃は、自分は勉学をすることにあまり向いていないと考えていたのですが、大学を卒業してしばらくしてから、「僕は実は学ぶのが好きだったんだ」ということにあらためて気づきました。
 学ぶというのは本来、呼吸をするのと同じです。教室の中であれ、外であれ、僕らは息をするのと同じように、日々多くのものごとを自然に、当たり前に学び取っています。このささやかなライブラリーが、学校や国境の壁を自由に抜けて、あなたにとって「息をしやすい学びの場」となることを、心から祈っています。
           村上春樹

 このライブラリーでは現在本の貸し出しが禁止され、閲覧のみとなっています。館内には、村上氏の著作をはじめ氏が選んだ個性的な本を寛いで読める場所があちこちに設けられています。マスコミでたびたび取り上げられている中央階段(実は読書スペース)に腰を下ろし本を楽しむ人も見受けられました。

階段42JPG 村上階段


 その他村上氏の書斎が再現されていたり、ジャズ喫茶を経営されていた村上氏ならではのオーディオコーナーがあります。

村上書斎新PG
村上氏書斎

村上オーディオ新1
オーディオコーナーとレコード、音楽が楽しめます

オーディオコーナーと読書スペース
オーディオコーナーと読書スペース

 この建物は本学ご出身の隈研吾氏の設計によるものです。隈氏のコンセプトを、館内にある碑文(全文)でご紹介いたします。

    トンネルとしての建築

 村上春樹さんの小説によって、どれだけ多くの人が救われたのだろうか。そういう僕も、村上さんの小説で救われた一人である。
 村上さんの小説を読み始めると、僕はトンネルの中に吸い込まれていくような感覚を味わう。その体験は突然にやってきて、そのトンネルの入口は、この見慣れた日常の世界の中に、突然ぽかんとあいている。トンネルは、奥へ奥へといざない、最後のページを閉じると、また突然日常に放り出される。
 その時の僕は、穴に吸い込まれる前の僕とは全く別の人間になっている。そんなトンネルのような建築を作りたいとずっと考えてきたが、いつも建築がトンネルになれるわけでない。しかし今回は本物のトンネルができた。なにしろ春樹さんとの共同作業だからである。   
           隈 研吾

村上建物1
建物全景

村上看板3JPG

※ 現在このライブラリーは予約制となっています。

[ブログ担当: アレクサンドリア]


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ポインセチアの短日加工

ガーデニングCM(1)

ポインセチア後期
冬を彩るポインセチア、シーズン終了後その鉢植えをどうされていますか?
ポインセチアは時期が来れば落葉し、やがて緑の葉のみが繁ります。

ポインセチア初期

9月後半くらいから、約7時間(毎日一定の9時半から16時半など)しか日照をあたえないと(納戸に入れる、段ボールを被せるなど完全に光を遮る方法で)白い芽から赤い葉が育つと知り、トライしました。
昨年度は日照時間の規則性に欠き、さらに日照そのものの強さも足らなかったようで失敗しました。

ポインセチア中期

今年度は9月下旬スタートで写真のように色づきました。来年度はスタート時期を早め赤い葉を増やす予定です。
コロナ渦で、家族に在宅ワーカーが複数いたために成功しました。


ポインセチア後期2 
[担当:アレクサンドリア]

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冬の斎藤茂吉記念館 山形のみのり〜vol.3

山形県CM(1)

1斎藤茂吉記念館
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今回は、山形県にお住まいのレポーター、kuminさんからの投稿です。
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 山形の冬は空が重く暗く、道路も雪泥道で車のボディといえば撥ねた泥で汚れていることが多いのが当たり前でした。就学で太平洋側へ出た私は、冬の空の軽やかで明るいことに驚き、陰がないなとしみじみ思ったものでした。斎藤茂吉の生涯を通した中でこの重い冬空の下で培った力が作用しているのではないかと感じております。冬の斎藤茂吉記念館を訪れました。
茂吉肖像画

 斎藤茂吉記念館は近代短歌史上に重要な位置を占めかつつ歌論、評論、随筆などにも優れた業績を残した斎藤茂吉を讃えるため1968年上山市立として開館1983年公益財団法人組織化されました。設計は、東京国立近代美術館をはじめとした建築を手がけた谷口吉郎氏の手になり赤松の林に建てられました。1989年には子息谷口吉生氏(資生堂アートハウスや土門拳記念館を設計され私の好きな建築家です)による大規模増改築が行われています。ガラス箱のラウンジもこの時建てられました。さらに2018年に改修されています。
内部ロビー
ラウンジ
展示の概要は
◎常設展示室
 ・茂吉の生涯
 ・茂吉の作歌姿勢
 ・医学者茂吉
 ・茂吉の書画
 ・茂吉とふるさと山形・上山
 ・茂吉の業績
 ・茂吉の交遊
 ・茂吉の著書
◎映像展示室 18分間
◎守谷夫妻記念室
◎斎藤茂吉晩年の居室
となっております。展示物は撮影できませんでしたが自筆の書画や原稿、生活を伝える遺品などがテーマに沿って展示されています。

茂吉展示室
*写真の女性は許可を得て撮影させて頂いた学芸員の佐藤結子さんです。
中には大きなアンモナイトの化石があり、こちらは1932年8月茂吉が実弟高橋四郎兵衛と当時北海道で拓殖医をしていた次兄守谷富太郎を訪ねた折旅の記念としてもらったものでした。富太郎は在留地の志文内で採集されたアンモナイトの収集家でありました。
 茂吉の生涯を早足で辿ると山形県金瓶村農家守谷家三男として生まれる。→上京、斉藤家に入る。後に婿養子。→
第一歌集『赤光』出版→長崎へ赴任→欧州留学→帰国。多忙の日々→蔵王山頂に歌碑が建つ→ふるさと金瓶へ疎開、そして大石田へ→世田谷区代田へ帰京→七十歳9ヶ月の生涯を閉じる。となりましょうか。
 その作歌論は正岡子規の「写生論」を発展させ「実相に観入して自然・自己一元の生を写す」ことが重要であるとした茂吉独自のものです。
 また医学者としての茂吉は養父斎藤紀一の跡を継ぎ精神科医として青山脳病院で勤務し欧州への留学の様子なども当館では紹介されています。
 ここでは幼い頃から習字が得意だった茂吉の幼少から晩年に至る書画も紹介され、館内の売店では複製の品を求めることができます。

茂吉葉書

一筆箋
 茂吉の業績としては帝国学士院賞を受賞した柿本人麻呂研究や文化勲章受賞があり、中村研一による茂吉肖像画はこの時描かれれました。

最上川さかしらなみの立つまでにふぶく夕べとなりにけるかも

足乳根の母に連れられ川越えし田越えしこともありにけむもの

灰のなかに母をひろへり朝日子ののぼるがなかに母をひろへり

蕗の葉に丁寧にあつめし骨くづ皆骨瓶に入れしまひけり

陸奥をふたわけざまに聳えたまふ蔵王の山の雲の中に立つ

まどかにも照りくるものか歩み止めて吾の見てゐる冬の夜の月

銘板

  
       (kumin)

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介護~私の場合~ ①

介護CM(0)

田舎の親を実家で看取る

父が亡くなって三年半経ちました。

“絶対に入院しない”という父を実家で家族で看取ることができたのは、本当に周りの方たちの助けがあったからだったとしみじみと思います。

半年間の闘病生活でしたが、母は認知症で戦力外。実家に同居している妹も心身ともにパーフェクトではないという状況でした。
ケアマネージャーの方が中心となり、計画を立ててくださいました。母はできるだけデイケアへ。父には訪問医療、訪問看護、デイケア、ヘルパーの方、使える公的サービスはすべて利用。私も10日1回は帰省。(最後の1か月は何往復もしましたが)
加えて、私も妹も車が使えないという状況を、従姉が考えられないぐらい助けてくれました。なんといっても洗濯が大変で、コインランドリー通いはマスト。乾燥している間にスーパーに買い出し。
さらには幼馴染で同じ町内のAさんには私が帰省できない間家の様子を見に行ってもらったり、葬儀の時にも貴重なアドバイスをいただいたり、本当に助けてもらいました。

病院のような設備も手厚い看護もなかったですが、とにかく本人の願いはかなったのだと思います。

(N.H.さん 1984法:東京都在住)

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※「介護」の経験は人それぞれで、本当に違います。
様々な経験談は、これから介護を経験する方たちの参考になるかもしれません。

そんな思いから、『さつき会ブログ』では介護経験のある会員の皆さんから「介護~私の場合~」の原稿を募集致します。
あなたの経験を是非 お聞かせください。
原稿は joho-hasshin@satsuki-kai.net までお願いします。



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Author:johohasshin2020
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