さつき会ブログ

さつき会イベント委員の有志が会員の皆さんと一緒に様々な情報をお伝えしていきます。           (※ブログ内の関連情報は、興味をお持ちの方にさらに深く知って頂くためのものです。さつき会として販売促進するものではありませんのでご了解ください。)

新選組局長 近藤勇生誕の地:調布市上石原

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私の住む調布市は、新選組組長 近藤勇の生まれたところです。
京王線「西調布駅」北口に降り立つと、ロータリーの真ん中に、赤地に白い『誠』の横に青地に白く染め抜かれた『新選組局長 近藤勇生誕の地 上石原』の文字が目に飛び込んできます。

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駅付近の住宅の前には、赤い「誠」の字とともに同じ「新選組局長 近藤勇生誕の地 上石原」と書かれた白いのぼり旗が立てられています。

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今回は、市内のあちこちにある近藤勇ゆかりの地をご紹介したいと思います。

〈生家跡〉
近藤勇は、1834年(天保5年)、武州多摩郡上石原村の農家 宮川久次郎の三男として生まれ、幼名は勝五郎と言いました。
近藤勇の生家は調布飛行場の北側(現:調布市野水1-6-8)にありましたが、1943年(昭和18年)に飛行機の離着陸に危険との理由で軍の命令によって取り壊されてしまいました。現在は、勇の産湯にも使われたという井戸だけが残っています。

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ところで、取り壊された生家の模型が調布市郷土博物館(調布市小島町-26-2)の2階に展示されており、無料で見学することができます。

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宮川勝五郎は天然理心流 近藤周助に剣術を学び、15歳のとき周助の養子となり、後に近藤勇と改名しました。養子入りの際に周助から父親宛てに差し出された嘉永2年(1849年)付けの養子縁組状が残っています。

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1863年(文久3年)、近藤勇は土方歳三らと共に幕府の浪士隊に応募して京都に行き、新選組を結成して局長として洛中の治安維持に当たりました。
鳥羽伏見の戦いに敗れた後、1868年(慶応4年)1月、幕艦富士山丸で江戸に帰還します。

※土方歳三も京王線沿線の日野の出身です。新選組のメンバーは近藤勇や土方歳三を始めとして、多摩地区の農家の次男坊や三男坊が多かったと言われています。

〈上石原若宮八幡宮〉
その年の3月、勇は甲陽鎮撫隊を編成して甲州街道を甲府に向けて出陣しました。その途中、故郷の上石原で駕篭を降り、宮川家の氏神様であった上石原若宮八幡宮に向かって遥拝して戦勝を祈願したそうです。
この上石原八幡宮は勇が通った旧甲州街道から南にかなり離れたところにあります。当時は民家も少なく、恐らく街道から眺めても八幡宮の位置を簡単に認識できたのではないかと思われます。

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〈西光寺〉
西調布駅から旧甲州街道を少し西に行ったところに、西光寺があります。
甲府に向かう甲陽鎮撫隊は、ここの境内で休憩を取ったと伝えられています。
ここには、調布市『近藤勇と新選組の会』が近藤勇の没後130年を記念して建立した、大きな近藤勇座像があります。

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〈龍源寺〉
甲州勝沼の柏尾山の戦いで敗れた勇は下総流山(千葉県流山市)に陣を張りましたが、官軍に投降。4月25日板橋にて斬首刑に処せられます。享年35歳でした。
勇の首は京都に運ばれて三条河原に晒されたそうですが、勇の甥で娘婿の近藤勇五郎は板橋の刑場で肩の鉄砲傷を目印に首のない遺体を掘り起こし、生家近くの龍源寺に埋葬しました。勇の無言の帰還を一族の人々は野川に架る相曽浦橋で迎えたと伝えられています。
龍源寺は調布市に接した三鷹市のお寺ですが、門前に近藤勇の胸像があり、本堂裏の墓地には近藤勇の古めかしい墓と甥で娘婿の勇五郎の新しい墓が並んでいます。


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ところで、東京の板橋駅前にも新選組を供養する墓所があって、そこに小さな近藤勇立像があります。調布にあるものと比べると、ちょっと可愛らしい感じです。
隣には、近藤勇と土方歳三連名のお墓もあります。

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京都の壬生寺にも近藤勇の胸像があります。
写真を見ると、龍源寺前の胸像とそっくりです。
機会があったら、そのうち訪れてみたいと思っています。

(担当 Mikkie)

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私の散歩道:高浜運河―天王洲運河(その1-鳥)

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☆さつき会会員のC.F.さん(1965理)が投稿してくださった記事です。☆

JR品川駅港南口から東へ400 mほど歩くと、御楯橋(みたてばし)に来ます。階段を降りると高浜運河(河幅50 m)の遊歩道・緑地に来ます。両岸にあります。台風の高潮、地震の津波から街を守るための護岸を遊歩道・緑地に整備してあります。
一番の楽しみは、冬の渡り鳥です。10月下旬にユリカモメが来ます。シベリアやカムチャツカ半島などから遙々来るようです。

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新港南橋下に芝浦水再生センターの排水口があり、ここに鳥が集まります。今年は10月24日に24羽来ました。翌日には100羽来ました。1月頃には200羽以上来ることもあります。夜眠るのは、東京湾の無人島のようです。11月頃だと、高浜運河には、朝6時半頃、群れで来て、夕方4時過ぎに帰って行きます。欄干に止まるのも好きで、そっと近づいても逃げません。雄雌の羽の色は違いませんが、幼鳥は、羽に薄茶色いはん点があるので、分かります。2月頃になると北帰行の練習か、数十羽が一斉に飛び立ち、数分上空を舞って、また水上に戻ります。1日に何回も行います。壮観です。4月頃になると成鳥は夏羽に変わり、頭が頭巾を被ったように黒くなり、4月下旬から5月上旬に、北国へ帰って行きます。

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12月頃から、鴨類もやってきます。キンクロハジロ(水に潜るのが好きで、動作が可愛らしい)、ホシハジロ、オナガガモ(雄の姿が格好いい)、ヒドリガモ(雄の頭から嘴にかけてオレンジ色で、顔が可愛い)、ハシビロガモ(嘴の幅が広い)、コガモ、オカヨシガモ、スズガモ、時々マガモ、オシドリなどが来ます。鴨類は、雌雄で羽の色が違います。オオバン(黒く、額から嘴までが白い)も来ます。冬の間は、冬鳥を見るだけでも、楽しく過ごしています。ツグミも陸に少数来ます。春には、鶯の鳴き声も数回聞きます。季節を問わず、運河の上空を時々鳶が舞います。カワウもいます。運河にはボラなどの魚も沢山いて、カワウが数羽の群れで、狩りをするのもたまに見ます。魚を丸呑みします。
冬鳥が帰ってしまうと、次は5-6月のカルガモの雛の誕生ラッシュです。ピイピイ声が聞こえてきて、母鳥の後ろから泳ぐ姿が愛らしい。どこで生まれるのか、どこで夜を過ごすのか、いまだに突き止められません。カルガモは通年います。

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天王洲運河(河幅70m)へ行くと、東京海洋大学の敷地の端(陸地)に、雲鷹丸 東京(UNYOMARU TOKIO)を展示しているのが見えます。3本マストの帆船です。帆がなくても姿が美しい。

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お茶を飲むなら、天王洲には色々お店があります。お勧めは、港区側から天王洲ふれあい橋を渡った右側にある、T. Y. HarborのBread Worksです。美味しい小さいマロンパイとカプチーノで¥770です。コロナ前は¥500ぐらいだったと思うのですが、値上がりしました。水上レストランの建物もあるので、冬だと、目の前にユリカモメやキンクロハジロが泳いでいて、楽しいです。コロナ禍で外食を避けて過ごしていたので、2年8ヶ月振りに寄りました。その間もテイクアウトはしていたのですが。

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次回は、植物について紹介します。

高浜運河 ( Google マップ )  
天王洲運河 ( Google マップ )

☆ C.F.さん、ありがとうございました。☆
 続きもよろしくお願いします。 (担当 Mikkie)


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大宮公園舟遊池の大かいぼりまつり

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誰もが一度は公園のボートに乗った思い出があるのではないでしょうか。
大宮の氷川神社(武蔵一宮と言われ、埼玉、東京近辺に約280社ある氷川神社の総本社)に隣接する大宮公園内の舟遊池でも、その名の通り、1934年に池が造成されてから2000年まで貸しボートに乗ることができました。しかし、現在はボート営業が中止され、池の水質も悪化しています。
かつてのボート 3
ボートでにぎわった頃の舟遊池

そこで、水質浄化とボート再開を見据えた大搔掘(かいぼり)まつりが今月3日4日に開催されました。11年前にも行政主体でかいぼりは行われましたが、県民は「あれっ、水なくなっちゃったね」と横目で見ていた状況でした。
今回は、企画・運営で県民や企業が連携し、ボランティアも多数募集、水が減った池に入り捕獲した生き物を公開したり、企業ブースが出店されるなど非常に多くの人でにぎわいました。
かいぼり1

かいぼり2

スジエビや多くのモツゴが採取されたほか、大きなギンブナやナマズもみつかりました。アメリカザリガニなどもいましたが、それほど多くの外来種は生息していません。これから池干しをしますが、その間にも池底を歩くイベントなど継続的に実施される予定です。
かいぼり フナ
捕獲されすぐに公開されたフナ

かいぼりは、東京を代表するボート池の一つである井の頭公園などでも行われています。池底の泥が乾きヒビ割れして空気が入ることで、富栄養化の原因の窒素が放出され、またリンは溶出しにくくなる化学変化を起こします。埋まっていた種子が発芽し水草の再生も見られます。
今後、水質の状況を見ながら、ボート再開に向けた準備が行なわれます。
大宮公園は日本さくら名所百選に指定されている桜の名所。再びボートに乗りながら桜を愛でる日が今から楽しみです。
桜のボート池 (3)
桜満開時の舟遊池
大宮氷川神社 大宮公園・大掻堀まつり
ボートに乗れる東京の公園 日本さくら名所百選
<担当:NAO>
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小石川植物園散策

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11月2日、さつき会イベント委員会の主催で、さつき会会員のT.I.さんのご説明を受けながら小石川植物園の散策をしました。総勢17名。澄んだ秋空、風もなく穏やかな日差しの下で絶好の散策日和でした。

全体写真

小石川植物園は、正式には「東京大学大学院理学系研究科附属植物園」という名称で、植物学の研究・教育を目的とする教育実習施設です。 1684年に徳川幕府が設けた「小石川御薬園」がこの植物園の遠い前身で、1723年に施薬院(養生所)が設けられ、1735年には青木昆陽によるサツマイモ(甘藷)の試作が行われたそうです。1877年、東京大学が設立された直後に附属植物園となり一般にも公開されてきました。
園内には、様々な樹木や薬草等が植えられており、温室や旧東京医学校本館といった建物、日本庭園等があります。
「ニュートンのリンゴの木」は、1964年に英国から日本学士院長柴田雄次に贈られた枝を接ぎ木したものです。この木から日本国内の研究所、植物園、学校等に接ぎ穂が分譲されました。(以前のさつき会ブログ「ニュートンのリンゴの木」 にも書かれています。)

ニュートンのリンゴの木2

「精子を発見したイチョウの木」は、樹齢300年ほどの大木です。1896年に、理学部植物学教室の助手であった平瀬作五郎が、種子植物のイチョウにも精子が存在することを発見しました。
被子植物と多くの裸子植物は授粉後、花粉管が伸びて精核が卵細胞に達しますが、ソテツとイチョウは、コケやシダと同じように、運動する精子が卵細胞に達します。
イチョウは雌雄異株で、春に開花し、雄株の花粉が風で運ばれて雌株の雌花の先端から内部に吸い込まれ、そこで花粉管を伸ばし精子を作る準備をします。9月になると精子ができて周囲は液体で満たされ、泳いで卵細胞に達します。しかし精子が観察できるのはたった一日です。平瀬作五郎は9月になるとイチョウの木に登り櫓を組みそこで一日過ごして、ギンナンを観察したり採集したり、研究室でプレパラートを作り顕微鏡で覗く、という作業を4年も続けて、ついに泳ぐ精子を目撃しました。

イチョウ4

ソテツの精子もその後同じ年に、平瀬の属する研究室の池野成一郎教授によって発見されました。こちらは鹿児島県で池野教授が採取した標本の中からです。そのソテツの子孫も、園に入ってすぐ左側に見ることができます。

ソテツ全体

中東からユーラシア大陸に広がるスズカケノキは、幹が青白く、葉に深い切れ込みがあります。一方アメリカスズカケノキは、幹が黒っぽく、葉の切れ込みも浅いのです。街路樹によく見られるモミジバスズカケノキは、両者を掛け合わせてできた種で、中間の特徴を持っています。園内ではこの3種類のスズカケノキを見ることができました。

この時期は、樹木の果実をあちこちで見ることができます。説明を聞いて初めて気づいた樹木に付いている果実、足元に落ちている果実も多かった気がします。


ロウヤガキ 3

ソテツ2

ケンポナシ2

オオモクゲンジ2

ユリノキ2

参加してくださった皆様、有難うございました。
スタッフ一同

(担当Aozora)


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